放課後児童支援員とは? 2023年版|資格の取り方について解説

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放課後児童クラブ(学童保育、学童クラブ、学童保育)は、主に小学生を対象に授業が終了した放課後等に「遊び」や「生活」の場を提供し、児童の健全育成を行う事業です。

今回は、放課後児童クラブに欠かせない「放課後児童支援員」について紹介し、資格取得方法や仕事内容についても解説します。

放課後児童クラブは、児童福祉法第6条の3第2項において「保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後等に小学校の余裕教室や児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図るもの」とされています。

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放課後児童支援員とは

放課後児童支援員は、2015年の「子ども・子育て支援新制度」の施行に伴ってできた新しい資格です。それまで放課後児童クラブで働くための専門資格は存在せず、保育士資格や教員免許で代替されてきましたが、現在は放課後児童クラブなどの学童施設に放課後児童支援員を配置することが必須となっています。

また、これまで学童保育施設では、資格の有無や雇用形態に関わらず学童保育に携わる人をすべてを「学童保育指導員」と呼んでいましたが、現在は放課後児童支援員の資格を持つ者を「放課後児童支援員」、それ以外の資格を持たないものを「補助員」として区別することが多いでしょう。

それでは、放課後児童クラブにおける、放課後児童指導員の役割について詳しくみてみましょう。

仕事内容

放課後児童支援員の仕事は、保護者の方がお仕事などで家をあけている間、子どもたちが下校後に安心して過ごせる場を提供することです。

児童の出欠確認や早帰り対応、宿題や遊びを見守りつつ、おやつの提供や基本的な生活習慣を身につけるためのサポートを行います。ときには子どもたちと一緒に遊んだり、友だち同士で遊べるようにサポートしたり、ケンカが起これば仲裁したりと、さまざまな対応力が求められます。

また、学童保育施設での子どもの様子を保護者の方にお伝えするという仕事も含まれます。仕事をしながら子育てする保護者の方にとって、子どもの成長や変化を知れるのは嬉しいことでしょう。

放課後児童支援員と補助員の違い

放課後児童支援員の資格を持たない方でも、放課後児童クラブ等で「補助員」として働くことができます。

放課後児童支援員と補助員の主な役割と職務については、下記画像を参考にしてください。

出典:放課後児童支援員の役割及び職務と補助員との関係ー厚生労働省

給料

学童保育指導員は、専任職員(正規雇用)と非正規雇用(アルバイト・パート)の主に2つの雇用形態があります。そして、雇用形態や地域によっても給料は大きく異なるため、参考程度に確認してみてください。

・専任職員の学童保育指導員の平均年収は約300万~340万円
・非正規雇用の学童保育指導員の場合は時給1,000〜1,300円程度

より詳しく知りたい方は、求人サイトなどで地域の学童クラブや児童クラブをチェックしてみましょう。

放課後児童支援員のなり方

放課後児童支援員になるためには、実務経験(保有資格によっては除外あり)や研修を受ける必要があります。

資格取得に必要な条件

下記条件のうちいずれか1つに該当する必要があります。

・保育士の資格がある者
・社会福祉士の資格がある者
・高卒以上の学歴(あるいはそれに相当する学歴)があり、かつ二年以上児童福祉事業に従事した者
・幼稚園、小学校、中学校、高等学校または中等教育学校の教員資格がある者
・ 大学あるいは大学院(国内外問わず)で、社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学、体育学を専修する学科、またはこれらに相当する課程を修めて卒業した者
・大学で、上記の学科において優秀な成績で単位を修得したことにより、大学院への入学が認められた者
・高卒以上の学歴があり、かつ二年以上放課後児童健全育成事業に類似する事業に従事し、市町村長が適当と認めた者

試験内容

放課後児童支援員の受験資格に該当する方は、地方公共団体が開催する放課後児童支援員認定資格研修を修了することで放課後児童支援員になることができます。

研修期間は都道府県ごとに異なりますが、カリキュラムは6分野16科目(1科目90分、合計24時間)の講義・演習となっています。

主に学童保育の運営方針や育成支援、子どもの発達に関する基礎知識や安全への対応、保護者や地域との連携などを幅広く学びます。(保育士や社会福祉士などの資格保有者は、研修内容に一部免除あり)

放課後児童指導員の資格を取るメリット

放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準では、「支援の単位(おおむね40人以下)ごとに2人以上配置される職員のうち、最低1人は放課後児童支援員でなければならない」とされています。

そのため、放課後児童クラブに転職・就職したい方にとって、資格があることで有利に働くはずです。また、資格を取るための研修があるため、子どもや保護者に信頼されるような知識を得ることができます。

さらに、放課後児童支援員の資格を保有している場合、パートの時給単価が上がったり、資格手当が発生することもあるでしょう。

この記事を書いた人
makumin

愛知・東京に拠点をおく20代、趣味はアニメや漫画を見ること。

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